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【アンチエイジング】クローブの効果・効能から使い方まで【抗酸化効果】

2022/02/10

クローブの歴史から魅力まで

バニラのように甘くて濃厚な香りと渋みをおびたスパイシーな香りが特徴のクローブ。その重厚感ある香りは料理だけでなく、アロマや香水の原料としても重宝されています。冬のイメージが強いクローブですが、そのイメージのとおり体を温めたり血行を良くしたりする効果が期待でき、美容や健康にも嬉しい効能があるんです。この記事では、クローブの歴史や効果・効能、使い方を丸ごとご紹介致します!

クローブとは?

クローブはインドネシア、モルッカ諸島原産のフトモモ科、チョウジノキから作られるスパイスです。

チョウジノキは樹高12〜15mの常緑樹で、夏と冬に薄ピンクの小さな花を咲かせます。その花が咲く直前、つぼみの最終期に摘み取り乾燥させたものがクローブになります。開花するとせっかくの香りが解き放たれて弱まってしまうのです。

チョウジノキから収穫した薄ピンクのつぼみをしっかりと乾燥させると、私達がよく見るクローブの形、茶褐色の小さな釘のような見た目になります。その見た目から、フランス語で釘を意味する「Clou」が語源となり「Clove」と呼ばれるようになったと言われています。

また、クローブは中国でも釘の意味を持つ「丁」を使った「丁子(チョウジ)」という名で古くから呼ばれています。遠く離れた国で全く違う言葉を使っているのに、同じ『釘』という語源から名前が付けられるなんて、興味深いですね!

クローブの悲しい歴史

クローブの悲しい歴史

コショウ・ナツメグ・シナモンと共に四大スパイスと言われるクローブは、2000年以上前から世界中で親しまれているスパイスです。

クローブの原産地、モルッカ諸島(マルク諸島)はクローブやナツメグなど、香辛料の原材料が豊富に手に入る事からスパイス諸島とも呼ばれています。16世紀初頭の大航海時代、ポルトガルやオランダ、イギリスなどが香辛料交易での利益を狙ってモルッカ諸島の占有を巡り戦争を繰り返しました。モルッカ諸島の原住民はその戦争に巻き込まれ、長きに渡り多大な被害を受けました。

しかし、スパイスを求めた熾烈な戦いは18世紀末、意外な形で幕を閉じます。当時オランダが支配していたモルッカ諸島から、フランスやイギリスがクローブ・ナツメグの苗木を盗み出し、自国の植民地で栽培させることに成功したのです。

そうしてようやく原産地であるモルッカ諸島には平穏が訪れたといいます。魅力的なスパイスに惑わされた侵略者に翻弄された悲しい歴史があるのですね。

クレオパトラも愛したクローブの香り

香りの名人とも言われたクレオパトラは、薔薇の香りの他にクローブの香りも好んで使っていたと言われています。船の帆にクローブの香りを染み込ませていたので、陸で待つ人々は風に漂う香りからクレオパトラの帰船がわかったと言い伝えられています。

エキゾチックでオリエンタルな甘さのある香りは今もなお愛され続けています。クローブの香りがする名香はオードリーヘップバーンが愛したGIVENCHYの「ランテルディ」やDiorの「プアゾン」などが有名ですね。筆者もJo Maloneのクローブ×柘榴の香水を愛用していますが、甘い煙のような香りがとても魅力的です!

中世ヨーロッパ香りの魔除け ポマンダー

中世ヨーロッパ香りの魔除け ポマンダー

中世ヨーロッパでも今の新型コロナウィルスと同様黒死病と呼ばれるペストが大流行し多くの命が奪われました。当時、化学的な薬品のなかった当時は悪臭が災難をもたらすと考えられていました。そこで香り高いスパイスを練った良い香りのものを美しい容器に詰めて身に着けることが当時の貴族の間で流行しました。これがポマンダーの始まりです。

現代に受け継がれたクリスマスポマンダー

クリスマスポマンダーはオレンジなどのフルーツのまわりにクローブをさし乾燥させるものです。ポマンダーは、中世の混沌の時代に病や情勢の不安から心を守る意味から、いつしか“幸運のお守り”と捉えられるようになり、今ではクリスマスの風物詩として今なお受け継がれているのです。つくっている間のアロマ効果も魅力のうち。クローブを刺すたびに部屋中に温かみのある香りが広がります。

クローブは食材の中で抗酸化効果が高水準のスパイス

クローブは抗酸化効果が最も高いスパイス

食品の酸化防止物質として香辛料を使用、その研究が始まったのは1930年代からと思われています。その研究のなかで、あらゆるスパイスの中で高水準な抗酸化効果を有するものがクローブということがわかっています。

病気や老化の原因は酸化から

病気や老化の原因は酸化から

酸化の原因は色々ありますが、すべての病気や老化の原因は酸化から始まります。酸化とは錆びるという事であり、新鮮でなくなるという事です。酸化が進み、余りにも鮮度が悪くなると、腐敗して死に至るのです。クローブなどの抗酸化効果の高い食材はこういった酸化に効果があるといわれております。

クローブの効果・効能

クローブの効果・効能

クローブは、漢方の世界では生薬「チョウジ」として温中降逆といった胃腸を温め、体内の冷えを改善するための処方薬として使われます。西洋諸国でもクローブは冬の料理に欠かせないスパイスと言われています。漢方の知識がなくてもその様な文化が生まれたのは、「なんだか食べると体がポカポカ温まる気がする…」と昔の人々も感じたからなのかもしれませんね!

また、クローブの香りを嗅いで歯医者さんを連想した方…お見事です!クローブに含まれている成分、オイゲノールには、強い鎮痛効果と抗菌効果があり、抽出されたものは医療用に使用され、歯痛や歯肉炎を鎮めるために歯医者さんで使用されています。正露丸にもこのクローブが使われているのも鎮痛作用があるのが理由なんですね。

クローブで温活!

クローブで温活!

クローブには胃腸の状態を正常に保つ効果も期待できます。冷え症の方は特に内臓が冷えやすい傾向にあるので、免疫力を付けるためにも温活が最適です!

身体を温める効果の高いクローブは、同じく温活効果のあるスパイス、シナモンやジンジャーとも相性抜群です。ホットのマサラチャイでほっと一息リラックスすれば、身体も心も休まる事間違いなしですね!

クローブの使い方

クローブの使い方

クローブは香りが強いので、お料理に使う際には少しコツがいります。

ホールで使う場合は硬くて食べられないので、調理後に取り除きます。釘の見た目を生かして、食材に刺して使うことが多いです!お肉のかたまりやハムをローストするときの香り付けにとても便利で、食材に深い香りを移してくれます。

パウダーはひき肉料理に練り込んで使うと、肉の臭みが消えます。火を通すと香りがより強く出るので、香りがわからない程度の少量を混ぜ込みます。入れすぎると、薬臭さが出てしまうので気をつけましょう。

チャイにおけるクローブの役割

チャイにおけるクローブの役割

クローブはチャイの味に深みと立体感を与えてくれるスパイスだと思っています。チャイを一からつくってもなにか足りないな?とおもったときはクローブを入れたり、クローブの量を少し増やしたりすると理想とする味や香りに近づくかもしれません。ぜひ試してみてくださいね。ただ、上にも記載したとおりあまり沢山いれるスパイスではないので、入れる量はお気をつけて。

クローブがブレンドされているシナモンチャイ

クローブがブレンドされているシナモンチャイ

シナモンとクローブがたっぷりブレンドされているチャイはクラシックシナモンチャイ。

クローブがブレンドされているロイヤルマサラチャイ

クローブがブレンドされているロイヤルマサラチャイ

クローブはもちろん、生姜、シナモン、カルダモン、ブラックペッパーがたっぷりブレンドされているロイヤルマサラチャイ

ノンカフェイン入りのクローブ入りのルイボスチャイ

ノンカフェイン入りのクローブ入りのチャイ

ノンカフェインのルイボスティーに5つのスパイスをブレンドした体に優しい新しいマサラチャイです。使用しているスパイスはジンジャー、シナモン、カルダモン、クローブ 、ベイリーフ 。くせのないさっぱりした味が特徴です。ホットでもアイスでもストレートでも楽しめます。

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2022/02/10
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