「砂糖の選び方」チャイ専門店が教える！チャイに最適な砂糖のおすすめとは

チャイに最適な砂糖の選び方

チャイには砂糖が必要です。選び方次第でチャイをさらに美味しく、体にもやさしく、疲れを癒やしてくれます。ですが、種類が多く奥深いため、こだわりができると迷ってしまうことになります。そんな砂糖の選び方を経験豊かなチャイ専門職人が解説し、最適な3種類を選びました。これを読めば、チャイに合わせる砂糖の選び方が楽しくなること間違いなしです。

チャイ作りにおすすめ！蜂蜜の温度による甘味の調整方法

チャイには砂糖だけでなく、蜂蜜もよく使用されます。蜂蜜は温度が高いときには甘味が抑えられ、温度が下がると甘味が出る性質があるため、チャイの甘さを調整するためには砂糖がおすすめです。このグラフでは、蜂蜜を使用するチャイ作りにおけるヒントとして、蜂蜜の温度による甘味の調整方法を詳しく説明しています。蜂蜜を使用する場合には、入れ過ぎなどには注意しましょう。

砂糖の原材料：サトウキビとてん菜 砂糖大根

砂糖はサトウキビとてん菜の砂糖大根が原材料となります。サトウキビはブラジルが最大の生産国で、日本では沖縄や鹿児島で栽培されています。一方、てん菜は北海道でしか栽培されておらず、砂糖大根とも呼ばれています。日本の砂糖の自給率は約35%ほどで、輸入に頼っている現状です。

砂糖の種類とその特徴

砂糖には精製されているものと精製されていないものの2種類があります。精製されている砂糖はミネラルやビタミンが少なく、例えば白砂糖や三温糖がそれに該当します。一方、精製されていない砂糖はミネラルやビタミンが多く、例えば黒糖やきび砂糖、てんさい糖がそれに該当します。白砂糖、きび砂糖、黒糖の原料はすべてサトウキビで、精製度合いが異なるだけです。特に黒糖は栄養素が高く、コクがあります。また香りが強いため、使用する料理には限定があります。

上白糖は栄養素は低め

上白糖とは精製された砂糖のことでごく少量の水分が保持されており、しっとりしてソフトな風味が特徴の日本特有の砂糖です。甘味はグラニュー糖よりも強く感じられます。精製されているため他の砂糖に比べて栄養価は低いです。ちなみにグラニュー等は製造工程で水分を入れないもので、サラサラしているのが特徴です。

きび砂糖はミネラル豊富

きび砂糖は、精製途中の砂糖液をそのまま煮詰めて作る製法でできた砂糖です。精製しきらないため、さとうきびの風味やミネラルが活きています。

上白糖は栄養素は低め

上白糖は精製された砂糖で、ごく少量の水分が保持されており、しっとりしてソフトな風味が特徴の日本特有の砂糖です。甘味はグラニュー糖よりも強く感じられます。精製されているため、他の砂糖に比べて栄養価は低いです。ちなみに、グラニュー糖などは製造工程で水分を入れないもので、サラサラしているのが特徴です。

チャイにあう砂糖のおすすめトップ3

チャイに合う砂糖として、以下の3つをおすすめします。

1位: てんさい糖

まろやかな味わいのてんさい糖は、精製されていない自然な砂糖です。さらにオリゴ糖が含まれており、腸内の善玉菌の餌になってくれるため、腸内環境をよくする働きがあります。砂糖大根から作られ、精製されていないため、ビタミンやミネラルも豊富で、寒い地域で作られるため、体を温める効果もあります。ただ、値段は高めです。

2位: きび砂糖

きび砂糖は精製途中のため、風味も強すぎず、ミネラルやビタミンが豊富に含まれています。チャイだけでなく、料理にも合います。モクシャチャイ中目黒でも使用されています。

3位: 黒糖

黒糖は精製されていないため、ミネラルやビタミンが豊富で、栄養価が高い砂糖です。ただし、コクや香りが強いため、チャイの味が少し変わってしまうこともありますが、独特の風味を楽しむことができます。

お米との相似性：黒糖は玄米、白砂糖は白米

お米と砂糖は、両方とも精製過程があることが特徴です。イメージ的には、玄米は黒糖に相当し、分ずき米はきび砂糖に相当し、白米は白砂糖に相当します。玄米は精製される前なので、栄養素が高く、これは砂糖の精製される前の黒糖と同じです。

三温糖は砂糖にカラメル色素を添加

三温糖は、白砂糖の製造過程でできたカスを3回温め（焦がし）し、カラメル色素を添加して作られることで茶色になっています。これは精製されておらず栄養素も少ないため、健康にはおすすめしません。

「甘酒はお砂糖の代わりにも使える」

甘酒は、米と米麹から作られる発酵食品です。麹菌のおかげでアミノ酸やビタミン、食物繊維なども含まれているため、お砂糖の代わりにも使うことができます。また、甘酒は低アルコール度数であり、炭水化物やカロリーが少ないため、ダイエットにも適しているとされています。甘酒は、生甘酒と熟成甘酒の2種類に分かれますが、生甘酒は発酵が進んでいないため甘味が強く、熟成甘酒は発酵が進んでいるため味わいが豊かになります。

「インドでは赤糖のJaggeryが有名」

Jaggeryは、インドや東南アジアなどでよく使われる砂糖の一つです。砂糖を作るために用いられる原料はさまざまで、米やサトウキビ、甜菜（ビート）、サトウカエデ、サトウヤシなどが使われます。Jaggeryは、煮詰めた糖液を攪拌しながら自然結晶を作り出す伝統的な製法で作られています。その為、Jaggeryには、砂糖には含まれないミネラルやビタミンなどが多く含まれています。また、Jaggeryは、チャイに入れて飲むこともよくあり、日常的に食べられる砂糖の一つとなっています。Jaggeryは、砂糖に比べてカロリーは高いですが、砂糖よりも健康に良いとされている砂糖の一つです。

「グラニュー糖は細かい粒状の精製糖」

グラニュー糖は、砂糖の中でも最も細かい粒状の精製糖で、原料は砂糖キャンディーから作られます。世界で最も使用量が多い砂糖の一つで、日常的に使用される砂糖の代表的な種類です。グラニュー糖は、砂糖の中でも味や香りが強くなく、紅茶やコーヒー、スイーツなどにも合わせやすいため、幅広い料理に使用されます。また、砂糖の溶けやすさや溶けにくさもグラニュー糖が一番良いとされており、菓子作りやパン作りにも適しています。

砂糖を悪者にせず上手な付き合いをしよう

どんな食材も摂取しすぎると体に悪いもの。砂糖も一緒で最初から悪者扱いするのではなく上手な付き合い方をして行きましょう。